空ノページ

ライトノベルを中心に活動中の作家、空埜一樹のブログです

新作発売:最強と呼ばれた冒険者、低ランク魔物を極める。

まさかの一年超えぶり更新!!!!!

つってね。
まあね。大分空いてしまいましたけども。
最初こそ「ああ更新しなきゃ……でもやること(ソシャゲの周回)やしなきゃいけないこと(漫画の新刊を読む)やるべきこと(ゲームの新作)があるから……ごめんね、
ごめんね……」ってなってましたけど二カ月くらいから「でもまあ、出来ないものは仕方ないよな」って開き直り始め半年経つと
「更新? そんなものもありましたね。今でも目を細めると情景が浮かぶようです」って良い思い出にしようとしてましたし、一年経つとむしろ更新しない方が
皆幸せになるんじゃないか、やることで世界の均衡が崩れて終末が始まってしまうのでは? という危機感に襲われ寧ろ自分を律してサボってたところありましたよね。

なので一年以上もブログを書いておらず、申し訳ありませんでした!!!

なにが「なので」なのかさっぱり理解できませんが深く掘り下げると一日仕事になるので先に進みます。
去年は二冊も本が出てましたよ! 宣伝しなくてごめんなさい!
でもツィッターではやってたから……むしろツィッターに力を入れていたから……だからね……これ以上はわたしから言わせないで欲しいな……電気消して?

と、ロマンチックな雰囲気を醸し出したところで今更ながらの御宣伝です。

 

「最強と呼ばれた冒険者、低ランク魔物を極める。」

https://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/series/209/

 

HJ文庫から発売中です。

魔物の「情報」が金になる世界。
かつて次々と高ランク、高難度の魔物情報を集め巷で伝説化していた主人公シオン。
しかし彼は今、何故か低ランク魔物ばかりを追いかけるようになっていた。
そんなシオンの元に派遣されてきた「見識士」のレン。
彼女は当初、誰も見向きもしない低ランク魔物へ夢中になっているシオンの相棒として働くことに、不満を持っていた。
しかし、やがて低ランク魔物に隠された部分を目の当たりにすることで、その見方を変えていくことになる。

という感じの内容となっております。
RPGゲームなどでは良く「魔物図鑑」みたいなシステムが出てきます。
要は魔物を倒してそのデータを図鑑に載せようぜ、的なコレクター要素であり、集めるとアイテムなどがもらえることもありますが、別にやらなくても
クリアは出来ますし、コンプリートするのにはかなりの労力を必要とします。
なのでぼくは基本的にやらない方なのですが、中には当然ですが完成させた人もいるわけで、
「それってすごいことじゃね?」
と思ったことをきっかけに、魔物図鑑的なものをテーマにしたお話はどうだろうと考えたわけです。
ただ魔物図鑑を埋めるだけだとイマイチかなとなったので、担当さんとお話しながら、
「あえて低ランクばっかり集めてる奴が主人公だったら面白いんじゃないか」
というコンセプトに至りました。
ですが次に「魔物図鑑のページを全て埋める、つまり本来であれば中々見つけられない情報を集めるということへ、何らかの達成感を演出したい」
という課題が出まして、そこから生まれたのがこの作品独自の「見識士」という職業でした。
見識士の能力を使い、魔物図鑑に掲載されるべき「魔物の行動」を「撮影する」ことでページが完成する。
そうすれば、主人公とヒロインが魔物にアクションを取らせる為に連携して試行錯誤し、結果的に事が成功することで「やったぜ!」感が
出せるなと思ったわけです。
ヒントになったのは、ゲームなどでたまにある「指定されたシーンをカメラ機能を使って撮影することでクエストがクリアになる」みたいなイベントでして、
これを上手く作中に取り込めないかなとこねくり回した結果です。
個人的には割に気に入ってる設定で、上手くお話を盛り上げる手法に使えたなと自画自賛もしました。皆も褒めて下さい。
後は魔物使ってご飯食べるって要素も好きなのでそれも入れました。マタンゴにしろドラゴンにしろ実物にあるものを参考にしているので
探してみて下さい。ただし毒キノコは食べちゃダメです。あと大丈夫だって保障のされてないフグの卵巣も。

イラストを担当して頂いたKACHIN様には挿絵や表紙以外にも魔物デザインまでやって頂いて感謝感激です。
おかげ様で編集さん、デザイナーさんのご尽力もありまして作中内で魔物図鑑のページを再現するという試みも成功し大変うれしく思いました。


「最強と呼ばれた冒険者、低ランク魔物を極める。2」

https://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/865.html

 

HJ文庫から発売中です。
前述した作品の続編となります。

すっかりコンビとして打ち解けて来たシオンとレン。
そんな彼らの元に美しき冒険者の少女ソフィアが現れた。
かつてのシオンの姿を知っている彼女は、
「昔の先輩に戻って一緒に高ランク魔物を追いかけよう」
と呼びかけてくる。
果たしてソフィアとシオンの関係とは、その時レンはどうするのか、そしてワシ蚊帳の外じゃない? 大丈夫? ワシ見えてる? と主張するクルマの運命とは!?

というお話を中心に、コボルトやアンデッドやらムシュフシュやらコカトリスやら今回も魔物盛りだくさんでお送りしています。
レンが割に元気系でわたわたしているヒロインなのでいっちょクール系をやってみっか! とソフィアを出しました。
最初はもっとツンとしている感じにしようと思っていたのですが、それだとあんまりシオンと絡まないなーと思ったので彼に対してだけは積極的という風にしました。
あとぼくはクーデレが好きなフレンズなので。
思っていた以上に上手く動いてくれたので満足です。
KACHIN様に描いて頂いたソフィアもイメージバッチリだったので、向かうところ敵無しという感じでした。
本作で一番手こずったというか、頭を悩ませたのはムシュフシュですね。
ネタバレになるので詳細は避けますが高ランクと低ランクをくっつける「ある仕掛け」を思いついたのは良いのですが、さてどれをくっつければいいんだろうと
文献を漁ってみるも丁度良いのがない。
いけるかなものはあるものの、あまりいけ過ぎていては面白みがない。
離れているけどもある部分においては共通しているものが欲しい……愛して欲しいが愛し過ぎないで……と面倒くさい恋人みたいな考えで探し、ようやくみつけることが出来ました。
ぼくとしては成功していると思いたいのですが、読者さんにとってはどうだったのだろうと不安で胸が張り裂けそうでご飯も喉を通りませんが日本酒はするする飲み干せます。

以上、宜しくお願いします!!!
買って!!!!!!!!!!!!!!